単身でタイに移住した私だが、やっぱり独りは寂しいので付き合ってくれる女性が欲しいと思うようになった。
そんな私の前に現れたタイ女性はどんなだったかをお伝えしよう。
タイ女性目当ての日本人は軽蔑される?
タイは階級社会だと言われていて、上流と中流と下流の棲み分けがはっきりしており、それぞれが交わう事は無いそうだ。特に娼婦などは下流よりもさらに下の下と見られているので、タイ人のほとんどは相手にしないという。
従って、誰も相手にしない娼婦に殺到して熱を上げている日本人はタイ人にとって異様にしか見えず、実はかなり軽蔑されているらしい。
そして、娼婦に熱を上げて結婚などしてしまえば、その人も下流階級以下とみなされるので、商談相手から敬遠される羽目に陥るという。
意識の低い相手の眼など気にしない!
けれど、私のようなリタイア老人には商談など縁がないので、敬遠されたからといってもどうってことはない。
だから他人の眼など気にしないで、たとえ相手が娼婦だろうとも気に入ったら恋人にするなり嫁にするなりすればいいだろう。
嫁にすれば自分も下流階級以下とみなされて相手にされなくなるかも知れないが、差別意識の希薄な日本人からすると差別する人のほうに問題があるとしか思えないのだから、意識の低い相手にどう思われようと気にすることはない。
でも、嫁にするのは慎重に考えよう
とは言うものの、よく考えると嫁にするよりは愛人にしておく方が良さそうだ。
嫁にしたとなると家や車の購入を求められたり、親族の面倒まで見なければならなくなったりと余分な問題を抱えることになるし、子供が生まれたりすれば否が応でも階級社会に向き合わなければならなくなってくる。
あるいは、嫁が気に入らなくなって離婚しようとしたならば、家も車も取られた上で慰謝料まで請求されるという恐れもあるだろう。
言葉が100%通じる日本人同士でも様々な行き違いの末に離婚に至るケースは星の数ほどあるのだから、社会環境も言葉も全く違う相手と理解し合えるのは至難の業だと考えて、嫁にするのは慎重に考えるべきだろう。
老人の私に会ってくれた女性の目的とは?
バンコクに移住して間もなくの頃の私は素敵な女性がいたら結婚してもいいなと考えていたが、数人の女性と会うことでその甘い考えはすぐに打ち砕かれた。
当たり前のことだが、老人の私に会ってくれた女性の目的は明らかにお金であることがわかったからだ。
つまり、地方からの出稼ぎで家族への仕送りに困窮している女性だからやむなく年寄りを相手にするのであって、そうでなければ年格好の近いタイ人の青年を相手にするはずだということだ。
それがわかった私は、せっかくリタイアしてタイに来たのだから結婚して若い頃のような苦労をわざわざ繰り返すようなことはしないで、気に入った女性と気に入っている間だけ暮らそう、と考えるようになった。
甘い考えを早期に打ち砕かれたことは却って幸運だった。