超絶アンビリーバボーな宿の対応!
Teluk Nipahの中心地からNazri Nipah Campという宿までは徒歩で数分だった。
しかし、朝の8時半を過ぎようかというのに宿のゲートは閉まっていて、ゲートの外から大きな声で呼びかけてみても何の返答もない始末だ。
私の声に呼応してか宿の中から黒い犬がゲートの近くに歩み寄って来たが、犬に伝言を頼むわけにもいかないからどうしようもない。
仕方がないから私はゲートを乗り越えて宿の中に侵入し、大きな声で呼びかけて回ってみた。すると、ようやく1人の女性が眠気眼で這い出してきて主人の部屋をノックして、それでようやく眠気眼の主人に部屋を案内してもらえたのだった。
超絶アンビリーバボーな宿の対応だった!
午後の宿には犬と猫と私だけ!
今回は価格の安さだけで宿を決めたので期待はしていなかったのだが、部屋は予想以上に狭くて何の装備もなかった。
トイレもシャワーも共同なのは承知の上だが、物置もハンガーもないから2つあるベッドのうちの1つに荷物を展開するしかない。だから、もしもこんなところにパートナーと一緒にきたとすれば、彼女は即座にキレて怒りを爆発させることだろう。
いつも安宿に泊まる私としても、信じ難い宿の対応と冴えない部屋には呆れて、こんな宿には泊まれないから部屋を替えようと一時は本気で考えた。
しかし、しばらくして部屋から出てみると若い女性の2人組の宿泊客を眼にしたので、こんなイケてる女性たちも泊まっているのだからと部屋を変える考えは消滅していった。
その女性たちに聞くと宿の対応はいつもこんなもので、世話をしてくれる人は居ないも同然だと思っているようだった。
彼女らが午後に旅立っていくと、もはや視界に残っているのは犬と猫だけだった。
こんな経営のままでいいの?
こんなにいい加減でやる気のない宿があるとは信じられない話だが、こんな経営でよくも生き残っているものだと逆に感心してしまう。
部屋は10室以上あってドミトリーもあるので収容人数は30名ほどはあると思われるが、おそらく稼働率は2割以下なのではないだろうか?
素人の私がバンコクでやっているAirbnbでも8割以上の稼働率をキープしているのだから、本業の人で2割以下の稼働率というのはありえないほど恥ずかしい数字と言うしかないだろう。
他人事ながらも「こんな経営のままでいいの?」と考えてしまう私であった。