フランス人女性と2けつでツーリング?
パンコール島での初日に自転車で懲りた私は、2日目の夕方になんとか宿の主人を説得して、3日目にバイクを借りることになっていた。
ちなみに主人が要求したのは1日のレンタル料金40RMとデポジット50RMだ。レンタル料金の40RMはこの島での相場だったが、これはタイに比べて3割程度高いというのが私の感触だ。
Giam島に同行したアラサーのフランス人女性を夕食に誘い、そのときに3日目のバイクに「同行するか?」と尋ねるとまたも彼女は快諾したので、すんなりと2けつで島をツーリングすることが決まった。
Teluk Ketapangのビーチには魚がいっぱい!
まずはTeluk Nipahから南下して、峠を越えて次のビーチのTeluk Ketapangに向かった。
海に向かって左側のほうに釣り用の桟橋があるのだが、そこからさらに左側の岩場がいい感じだったのでそこでエントリーを試みることにした。
ビーチの奥には林に溶け込む感じで今は営業していないレストランがあり、ビーチに向かって伸びる木の枝にはブランコがいくつかあったので、かつては賑やかなビーチだったのだろう。
海の透明度は2メートル余りで、最初は黒い魚の群れが見えただけだったが、もう少し沖に向かって進んでいくとGiam島と比較できるぐらいの数の魚を見ることができた。
彼女は私よりもはるかに泳げるようだが、水中メガネだけのために深いところは怖がっている感じだった。だから海から上がった私は、あそこに行ったら魚がいっぱいいるからと私のシュノーケルを貸してあげた。
次のビーチに向かう前に、釣り用の桟橋で釣りをしている人たちに亀と光るプランクトンのことを聞いてみると、彼らの多くは良く知らないようだったが、1人の女性がけさ亀を見たと言った。
見たのは1匹だけですぐに海に帰って行ったそうだが、亀が現れるビーチだということだけはこれで確かになったわけだ。
中華人街とモスクに立ち寄る
ふたたび峠を越えて向かったPasir Bongakは、ビーチは広々としていたが海の透明度は悪く、まったく魚を見ることはできなかった。だから今度は島を横断して東側の海岸に出て、パンコール港を通過して中華人街に向かった。
そこで朝食を食べていない私はヌードルとホットコーヒーを注文し、朝食を済ませていた彼女はアイスティーを注文した。ヌードルのスープは赤い色をしていて辛かったが、そこは中華料理なのでなかなか美味しかった。2人の合計で私が払ったのは10RMほどととっても安かった。
ちょうどそのとき店の前を祭りのドラゴンが進んで行ったので、食後は彼女のリクエストに応えてドラゴンが向かったお寺に行ってみた。そこには中華系の人たちがたくさんいて、彼女は地域の人たちに積極的に話しかけ、そして写真を撮ったり撮られたりして楽しんでいた。
その後はUターンして島の最南端に向かった。
すると海中に立派なモスクがあって、イスラム風のたくさんの人たちが訪れていた。モスクの中は実に広くて荘厳で、冷房などしていないのにとっても涼しかった。
モスクの出口で彼女はまたも地域の人たちに話しかけ、今度はイスラム風の女性たちと一緒に写真を撮っていた。どうやら彼女の旅行の目的には、地元の人達との交流が大きなポイントを占めているようだ。
パンコール島のオススメポイント
その後は東海岸を北上してTeluk Dalamに向かい、そこから西海岸を南下したのだが、途中の海は透明度が悪くて魚が見れる感じではなかった。
だから、唯一良い感じだったTeluk Ketapangをリピートしてシメにしようということになった。そこでは午前中と同じように透明度の高い海とたくさんの魚を見ることができたので、ハッピーエンドで1日をシメることができた。
ということで、私としてはTeluk Ketapangがパンコール島のイチオシのビーチだ。
そして、離島はもちろんGiam島がオススメで、ボートで行く以外にカヤックで行く方法もある。カヤックのレンタル料金は1時間で20RMだから、2人乗りで行けば2時間借りても1人当たり20RMとなり、ボートの相乗りと同一料金だ。
もしも3人以上のグループで行くとすれば、ボートを一艘貸し切りにしてGiam島を含む幾つかの島を回ってみたいと思う。その際は、閉鎖されたというPangkor Island Beach Resortのビーチにも立ち寄ってみたい。