パソコンが突然故障する!
木曜日の朝に事件が起きた。
立ち上げたパソコンが重いので復元を試みたところ、再起動の後にいくら待ってもウィンドウズが立ち上がらないのだ。
いろいろと試してみたのだがどうにもならないので、プロに治してもらおうと決心。
こうした状況になるのはバンコクに移住してからの5年間余りで3度目のことだ。
このような事態に備えて普段からバックアップを心掛けるのが常識のようだが、簡単に故障なんてしないだろうと油断しているときに限って故障は突然やってくるようだ。
バンコクのパソコン修理は「コンピューター屋」
最初に故障したのはバンコクに移住して右も左もわかっていない頃だから、どうしたらいいだろうかと非常に焦り、予備のパソコンでネット検索して日本人の修理屋さんを必死で探した覚えがある。
やっとの思いで探し当てたところに電話してみると、それでは今から伺いましょうと言う。
いきなり来られて法外な請求をされても困るからおよその値段を聞いてみると、まずは訪問して診察するのに1,000バーツだか1,500バーツで、それ以降の修理代はやってみないと分からないという。
どうにもあやふやな返事だったのでとても修理を依頼する気にはなれず、2件目のところも似たような返事だったのでそれも却下。
そして、 3番目の電話で出会ったのが「コンピューター屋」さんだった。
故障したパソコンを店に持ち込んでくれと言うから、先の2件のように店を持たないで修理をしているかも知れないところに比べると、信頼性ははるかに高いと感じた。
そして、その時の修理代は他の2件の診察代に満たなかった記憶がある。
ということで、「コンピューター屋」さんは適正な価格で確かな仕事をしてくれる修理屋さんだということが私のイメージに定着した。
「コンピューター屋」の仕事の一幕
今回の故障はかなり重症だというのが「コンピューター屋」さんの社長の最初の見立てだった。ウィンドウズもしくはハードディスクが壊れている可能性があるというのだ。
でも、最悪の場合でも上限価格は○○までだとあらかじめ言ってくれたので、私はそれに対する心の準備がしっかりできた。
社長の話だとかつては推奨されていたデフラグや復元は、現在はほとんど必要がないばかりか、場合によってはパソコンに致命的な損傷を与える原因になるのだという。だから、パソコンに詳しくない人がそれらをするのは禁物だそうだ。
ついでに、いまパソコンを買うならHDDとSSDのどちらを選ぶべきかと相談すると、HDDで充分だというのが社長の答えだった。
SSDの速さを実感するのは立ち上げの時くらいで他の時にはさほどの差がないから、そこに桁違いのお金をかけても意味がないというのがその理由だ。
ただし、車の中で多用するなど振動の恐れがある場合にはSSDを選ぶべきだとのことだ。
リピーターの多さが信頼の証!
このような社長の話を伺うことで、この人は健全な金銭感覚で実直な経営をしているに違いないと私は実感し、だから不当な利益を目論むような人物ではないと確信した。
逆に、バンコクには日本人のパソコン修理屋さんが少ないので、客の足元を見て高額をふっかける人もいるようだ。
私が電話した1件目と2件目の人もそうだろうという気がするが、そういうやりかたでは単発で高額を稼げてもリピーターはなかなか獲得できないのではないだろうか?
「コンピューター屋」さんでは年間で1,000件のパソコン修理をこなすというから、客のほとんどは日本人のリピーターで固められているようだ。
また、客はバンコクに留まらずに県外はおろかミャンマーからも来るというからすごいと思った。
「コンピューター屋」の社長は「ザ・日本人」
バンコクに住んでいると、日本人だってタイ人並みにルーズになる。
かくいう私自身もそうだと思う。
でも、「コンピューター屋」さんの社長はそうではなかった。
礼儀正しくて時間を守り、勤勉で誠実だから、まさに「ザ・日本人」と言える人柄だと言って良いだろう。
要するに安心して仕事を任せられる人だから、バンコクでパソコンに問題を抱えている人は、「コンピューター屋」さんに相談に行くことが強くオススメだ。
「コンピューター屋」への行き方
「コンピューター屋」さんに行くには、BTSのプロンポン駅から行くといい。
駅の周辺でバイタクを拾えば40バーツを払うことになるだろうから、納得の20バーツで行くにはソイ39の入口から200mほど入って、BBH Hospitalの近くのバイタク溜り場から乗るといいようだ。
そして目的地をソイ49/13だと告げる。
ソイ49/13の交差点で周りを見れば、「コンピューター屋」ののぼりを簡単に見付けることができるはずだ。