女性との出会いは憂鬱の始まりだった
2人目の女性との出会いは素晴らしいものだったが、実はそれが私の憂鬱の始まりだった。
出会った初日はすごく親密になれたのに、その後の丸2日はほとんど連絡を貰えなかったので、手の平を返したような対応に私はずいぶん気を揉んだのだ。
そのギャップのせいで私は女性に裏切られたのかと感じて、腹いせにThaiCupidの別の女性に出会おうかと考え始めるほどだった。
これではまるで、恋する女性に翻弄される男そのものではないか?
この状態は全く想定外のことだった!
劣位に立ってしまった私
最近の私は「去る者は追わず来る者は拒まず」という考えを良しとして、女性との付き合いはそのようにありたいと思っている。
具体的に言うと、女性を追うのではなくて追われるようになりたいわけで、そうすれば女性よりも優位な立場に立てると思っているからだ。
この立場が逆になって私が女性を追うようになると、劣位に立ってしまった私を女性は魅力的とは感じなくなることだろう。
これは非常にマズい状態だと思いつつ、一方で私は恋する自分を好ましく感じていた。
一歩下がって再会を乞う
こちらからのメッセージを受けて、3日後の夜にようやく彼女から連絡が入った。聞けば、子供たちの誕生日のために3日間帰郷して、つい先ほど戻ったばかりだと言う。
「私を寂しくさせるとどうなるか知らないよ?」というのが揺さぶりを意図した私のメッセージだったので、それを気にしてか彼女の機嫌はすこぶる悪かったようだ。
そうして、お互いのメッセージによる小競り合いが始まったが、彼女の方が優位な立場で攻勢をかけているのは明らかだった。
そのままでは収拾がつきそうになかったので、私は一歩下がって「また会えるか?」とメッセージを返す。
その殊勝な態度を好感してか彼女からはOKの返事があって、その直後に彼女からLINEがかかってきた。
彼女が笑顔を見せてくれたのでホッとした私が「明日会えるか?」と尋ねると、それにも
彼女はOKと返事をしてくれた。
彼女に会えた嬉しさと憂鬱はしばらく続く
これにて1件落着ではあるが、劣位に立つ私の状態は変わっていない。
なので、挽回する方法は無いものかと懸命に考えを巡らせた。
あるいは、優位とか劣位とかと考えること自体がちっちゃいのかとの思いも湧いてきた。
ともあれ、人と付き合うとなればあれこれと考えることが少なからずあるので、とてもめんどくさいことだと改めて実感した。
どうやら、彼女に会えた嬉しさと憂鬱はしばらく続きそうだ。