ベトナムの寝台バスは最高!
ホーチミンとニャチャンの間は往復とも寝台バスで移動した。
寝台バスなるものには今回初めて乗ったのだが、
私の実感はこうだ。
ベトナムの寝台バスは最高!
つい最近に、私はバンコクからクラビまでのリクライニングシートの夜行バスに乗って激しく苦痛を感じたので、もう夜行バスは懲りごりだと思っていたのだが、ベトナムの寝台バスはそれとは全く違っていた。
寝台バスはフルフラットに近い座席が3列あって、それが上下の2段になっていた。そして、前の搭乗者の頭の下に足を突っ込むという構造によって、約40人という搭乗者数の確保を図っているようだ。
そのために足をしっかりと伸ばせるから、長時間の移動でも苦痛がなくて快適だった。
もちろん、ベッドのように横幅がないから寝返りが困難だし、車の振動や騒音が常にあるし、町の灯りがフラッシュのように襲ってくるから、快適だとはいってもベッドのそれとは比べ物にならない。
それでも、リクライニングシートの夜行バスがほとんど眠れないのに対し、寝台バスはそこそこの睡眠が取れるのだから、寝台バスの優位は疑う余地もないだろう。
私が車内でしっかり眠っていて、肩をたたかれるまで到着したことに気がつかなかったことがその証明だ。
だが寝台バスには早朝到着の対策が必要だ!
ベトナムの寝台バスの良さを実感した私だが、手放しで良いと思っているわけでもない。それは、寝台バスの乗車時間が長いということだ。
ホーチミンとニャチャンの間は約10時間を要するから、昼間に移動するとすれば移動だけで約1日が終わってしまう。
ならば夜間に移動をすれば良いとなるが、じつはそこにも問題があった。
それは、夜8時発で朝6時着の予定のバスは、ニャチャンには朝の5時に着いて、ホーチミンに至っては朝の4時に着くというとんでもない早朝の到着だったからだ。
その時間帯では休憩も食事も荷物を預けることもできないので、路上に降り立った瞬間から私は途方に暮れてしまい、そのためにいくつかの失敗を犯している。
失敗というのは、エロマッサージに引っかかったり、ホテルの女主人と口論になったり、ホテルの確保でボッタクリに遭ったことなどだ。
寝台バスを利用したとしても、早朝到着の対策としてホテルの確保をしておけば、それらの失敗をする可能性は大幅に減っていたことだろう。
早朝到着の対策のホテルの確保で次の効果が期待できる。
・荷物を預ける
・スマホの充電をする
・シャワーを浴びる
・休憩や時間調整をする
・行動予定を検討する
東南アジアならば、ドミトリーを500円以内で、そして個室を1,000円以内で確保するのは容易なことだから、安い投資で高い効果が期待できることだろう。
飛行機の方がもっと良いかも?
でも、飛行機を使うならばもっと別の方法も可能だ。
つまり、ホーチミンとニャチャンの間の飛行時間は1時間に過ぎないから、一般的なチェックアウト時刻に移動を始めればチェックインに最適な時間帯に到着ができてしまうと言うことだ。
となれば、飛行機の場合には寝台バスのような余分な安宿の確保は必要ない。
ホーチミンとニャチャンの間の移動料金は、バスなら1,000円余りで飛行機なら3,000円弱だから、快適な移動ができて余分な安宿の確保が必要ないとなれば、飛行機とバスとの差は微々たるものになるはずだ。
ベトナムならばいざ知らず、タイには寝台バスがなくて飛行機とは比べようもないので、今後の私は迷うことなく飛行機を選択することになるだろう。