ホーチミンでも盲人マッサージ…
ニャチャンで盲人マッサージの味をしめた私は、ホーチミンでも盲人マッサージを受けようと考えた。
ネットを検索したら「Vietnam Blind Association HCMC」という店が見つかり、それは「10.766407, 106.688519」に位置にあった。9月23日公園の南西端の近くにあるので、確保したホテルからは余裕で歩いて行ける距離だ。
建物の場所を探すのにちょっぴり苦労したが、さほど時間をかけずに目的地に到着することができた。
階段を上ってすぐの左にエアコンルームの受付があって、その奥にはファンルームの受付があった。
施術料金はエアコンルームが8万ドンでファンルームが7万ドンとなっており、施術時間はいずれも1時間だった。施術者の性別希望はここでは聞かれなかった。
手抜きが目立った男性の施術者!
エアコンルームに入ってパンツ1丁で待つと痩せた小柄の男性が現れた。
力のある男性に背中を押されるのは気持ちがよかったが、揉む時間のほかにポンポンと叩くばかりの時間がやたら長かったので、手抜きをされた感じで気に入らなかった。
手のひらを伸ばしたりすぼめたりしてドラミングのように様々な音を立てるのは遊んでいるとしか思えず、本人は気分が良いだろうがやられる私はちっとも面白くない。
途中でふらっと出かけて戻ってくると、名刺サイズの紙片を私にかざして見せた。
すると、そこには「tips」の文字が!
「ふざけんな!」と思ったが口には出さず、「OK,OK」と答える。
しかし、真面目にやらないのにチップを要求する男性が気に入らなかったので、当初予定していた3万ドンを半分に減額してくれてやることにした。
男性が手抜きしたので女性でおかわりする!
これで終わったらホーチミンの盲人マッサージのイメージは悪いままで終わってしまうので、今度は女性の施術師にもう1時間やってもらうことにした。ついでに、エアコンルームは寒かったので今度はファンルームでやってもらうことにする。
現れた女性は福助のようなイメージで、ふっくらとして色の白い中年の女性だった。
女性のマッサージはニャチャンと同じようにオイルマッサージのようなものだったが、ニャチャンのマンちゃんのように華奢な体格ではないので力はそれなりに強く、肩を揉まれると骨がコリコリと段階的にずれるような感じで気持ちがよかった。
でも、マンちゃんのように声をかける気配りはないので、マンちゃんの時のような幸せな感じは得られなかった。というか、マンちゃんが特別な存在なのだと思う。
こちらは60分なのでホットストーンのマッサージはなかった。
男性と違って女性は手抜きせずに一生懸命やってくれたので、当初の予定通りに3万ドンのチップを上げた私であった。